サバニ、サバニ・レース、サバニ・クルージング、サバニ・ツアー・沖縄

サバニの新しい社会的価値

サバニ、漁船からプレジャーボートへ

サバニは、沖縄固有の伝統的な小舟である。しかしサバニは伝統を受け継ぐだけの、過去の遺物となったのではない。漁労用の小舟から、プレジャーボートの一種へと、社会的役割が移行しているのだ。漁船としては、積載量の大きい和船が、すでに沖縄ではサバニに取って代わっている。
その反対に、プレジャーボートとしてのサバニ愛好者は、発祥の地である沖縄のみならず、全国に広がっている。サバニ・レースは、沖縄各地で開催されるようになった。
さらにまたサバニの持つ特性が、ヨットやボートに対して与えている影響も大きい。サバニの新たな存在価値が生まれてきている。

サバニ愛好者が、サバニの伝統や、古式という外形にこだわるのは大切なことである。また同じように、サバニの内面となる、舟艇としての優れた性能に注目したい。性能とは、スピード性、操縦性、凌波性、耐久性、コストパフォーマンスなどを言う。
サバニにだけではない。舟がそれぞれの用途に対して最高の性能を発揮するよう、造船技術者は乗り手とともに、常に伝統に改良を加えてきた。そして船型と材質改善の努力は、現在でも船匠と乗り手によって継続されている。日の目を見ることがないその努力に、心からのを敬意を捧げたい。
その結果サバニは、世界で最も優れた性能を有する舟艇の一つへと進歩した。サバニ発祥の地である糸満にとっては、世界に誇る宝物とも言えよう。

東アジア一帯の舟艇に、サバニの持つ優れた性能との類似性が認められることは、よく知られている。性能の類似性は、ヨット設計家である故横山晃が船型の比較分析を行い、明らかにした。詳しくは、サバニの性能と特性のページを、ご覧頂きたい。
しかし造船力学的な性能だけではなく、サバニを走らせるためのセーリング技術、ナビゲーション、使用方法などを、さらに改善して行くことが必要であろう。
このような全体的な努力が、沖縄だけにとどまらないサバニの新たな社会的価値を、高めることになるに違いない。

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サバニ帆漕レース(座間味-那覇)実行委員会へ、要望書を送付

サバニ・チームヘンサーは、3度にわたり上記レースへ参加させていただきました。
第1回と第3回の参加の際に、艇のインスペクション担当者から、下記と同様の不本意な発言がありましたので、要望書を送付しました。何らかの回答が寄せられることを期待しています。

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第1回南城市長杯帆掛けサバニレースの案内が届いた

第1回南城市長杯帆掛けサバニレースの案内が、郵送されてきた。2010年9月26日(予備日10月3日)に、沖縄県南城市にある、あざまさんさんビーチで、実施されるとのことだ。申し込み締め切りは9月13日と記載されている。今回は4回目の開催であるが、表記のとおり改名したようである。

昨年はサバニ・ヘンサーで参加させて頂き、メンバーの角田さんがお世話になっている。そのときのレポートは、こちらをごらん頂きたい。

第1回南城市長杯帆掛けサバニレース

第1回南城市長杯帆掛けサバニレース

今回のサバニ・レースの案内文の末尾に、手書きの一行が、赤色で記載されていた。

「グラスファイバー製の艇は、順位外の参加となります。」

昨年は、多様なサバニの参加を歓迎するとのことで、ヘンサーもありがたく参加させて頂いた。このような制限は、サバニ愛好者の裾野を広げるためには、誠に残念なことである。これではサバニ・マニアが中心のイベントとなり、周辺の単なるサバニ好きは参加するのをためらう。裾野であるサバニ・ビギナーの広がりなくして、トップレベルだけの大会では、精彩を欠いてしまう事となるのではと心配する。

木造サバニへのこだわり

広い心で、来るものを歓迎する文化を誇る沖縄の人たちが、なぜ木造艇にこだわるのだろうか。それは、サバニは木造でなければならない。古式サバニこそ本物だというこだわりが、制限を設けさせることにつながっているのではないだろうか。

しかし木造サバニにも、多種類の構造が存在する。初期のくり舟構造のサバニ、明治後期から始まった本ハギ、昭和後期に開発された南洋ハギなど、多様な木造構造を持つサバニが存在する。いったい古式サバニとは、どの年代のサバニをさして言うのであろうか。
また木造サバニといえども、現在では外板やカーラ(キール)のはぎ目に接着剤を使用し、ステンレスのねじを要所に使っている。いったい本物とは、どれを指すのだろうか。

多様な構造のサバニが実在

糸満の海人自身は、構造にはこだわりがない。本ハギでも、南洋ハギでも、グラスファイバーでも、自分の予算と漁の用途に合わせて使用してきたのだ。太平洋戦争後は、米軍飛行機のアルミ製燃料タンクさえも利用し、サバニの一種に仕立てている。

サバニは今や、漁船としてだけではなく、プレジャーボートの一種として利用されるようになってきた。沖縄各地で開催されるサバニレースやクルージングに、多くのサバニが参加する。これらのサバニは、漁船ではない。レースやクルージング用に建造された、プレジャーボートとしてのサバニと言えよう。

レース関係者はその現実を直視し、多様なサバニが広がっていくことに関心を向けて頂きたい。そして木造艇マニアを歓迎するだけではなく、ビギナーにも制限を設けずに、門戸を開いて頂きたいと願う。サバニの輪が広がってこそ、本物の価値は一層高まることになろう。

糸満海人工房の上原謙さん

海人工房の上原謙さんが、ANAの機内誌「翼の大国」7月号に掲載されている。上原さんの自宅に併設されていた、私設博物館「海人工房」は現在、糸満海のふるさと公園に移転している。展示品はずいぶん整理されて、見やすくなった。糸満の漁業と漁具を勉強するには、もっともふさわしい場所だ。上原さんのお話を聞いているだけでも、一日が過ぎてしまう。サバニの歴史と構造になると、思わずこちらも熱くなってしまう。

過去の遺物を保存するだけでも、大変な努力が必要とされる。しかし上原さんは、それだけではない。サバニ、ミーカガン、ゥエークなどの製作技術そのものを伝承している。まことに希有な、糸満の宝といえよう。

サバニ・ヘンサー・チーム、「帆かけサバニレース in やんばる」参加報告

【4/26(月) 曇り、一時雨⇒晴れ、風やや強し】

・  06:30 起床、07:00 朝食。

・  07:20 約束の時間に到着すると、既にサバニは積み込み済みで、待ってくださっていました。
(昨日の搬送が終わったのは午前3時頃で、3時間しか眠っていないそうです。)

・  07:30 帰りは、純礁(ジュンショウ)、順風、新風と共に糸満へ向け出発。

・  09:00 糸満、大城造船着。搬送下さった皆さん、お世話になりました&ありがとうございました。
早速、潮出し開始。ほとんど終わった頃、シャワーが!。雨宿りしていても仕方ないので、大城さんとお昼に出かけ、当然、すば!
午後から日差しが戻ってきたので、片付けもはかどり、15:00過ぎには完了。

・  15:30頃 ヘンサーを大城さんの車で牽引してもらい、糸満フィッシャリーナへ移動。
所定の位置にヘンサーを置き、もやいで固定。
水道&スロープに近く、とても便利な場所です。

・  16:00頃 「海人工房」資料館へ上原謙さんを訪ねる。講演や取材等で大変お忙しいご様子。
昨年に引き続き、海の日(7/20)に、渡嘉敷へのツーリングを予定しているとのこと。

・  16:30 大城造船を出発。大城さん、大変お世話になりました。ありがとうございました!
時間があるので、糸満スポーツロッジで自身の潮出しをしてから、空港へ。

・  19:50 機上の人となり、そして、夜半過ぎ、玉手箱の蓋を開けるように自宅の扉を開けました・・・
充実した、まるで、楽しい夢を見ているような4日間でした!

おわり 角田

 糸満フィッシャリーナへ戻ったサバニ・ヘンサー

糸満フィッシャリーナへ戻ったサバニ・ヘンサー

サバニ・ヘンサー・チーム、「帆かけサバニレース in やんばる」参加報告

【4/25(日) 快晴、軽風】

・  06:30 起床、07:00 朝食。沖縄に来て初めて、沖縄を感じさせるお天気。

・  08:00 ビーチにて、レース申込み。ヘンサーのエントリーNo.は「8」。
参加費1,000なのに、お昼のランチ・プレート引換券付き!

・  09:00 開会式。名護市長による挨拶&開会宣言。その後、ビーチへ移動し、事務局からレース・コース等の説明。
「フーカキサバニ」事務局から同乗くださる方4名をお世話いただき、これで準備完了。
会場には糸満「海人工房」の上原 謙さん、南城市のサバニフェスタでお世話になった具志堅さんがお見えになり、声をかけてくださいました。

・  10:00 レース・スタート! 漕ぎ手と風に恵まれ、ヘンサーは16艇中、8位。昨年、南城市のレースで優勝したエミ丸とデッド・ヒートを演じた女海想は3位、優勝は新夏丸でした。
ビーチに近い全長5kmのコース、実況中継あり、プレスボートも出て、観客と一体感のあるレースを楽しみました。乗艇いただいた皆さん、お疲れ様でした&ありがとうございました。
レースのあった西側のビーチは、午後の「ワン・メイク(ワン・デザイン)レース」の会場になるので、体験乗船会場となる東側のビーチへ移動。

・  12:00 順風&新風のメンバーの皆さんの仲間に入れていただき、一緒にランチ・プレートをパクつく。お仲間のシェフ特製のビーフ・ストロガノフ!ご馳走になりました。美味しかったです。

・  13:00 体験乗船会へ参加。出艇したサバニは10艇以上。
大勢の方が、いろんなサバニに乗って楽しんでいるようでした。地元の人だけでなく、那覇からお子さん連れで来ている家族もあり、盛況でした。
少し風が上がってきたものの殆どアビームの風で、漕ぐ手を休めても楽しんでいただける絶好のコンディションでした(ヘンサーは5回ほど出艇)。

・  15:00 体験乗船、終了。片付けのため、西側のビーチの西端へ移動。
昨晩ご一緒した皆さんがお手伝いくださり、あっという間に、アウトリガーやマストの取り外しを完了。
ビーチにいるそれぞれのサバニのメンバーが力を合わせ、トラックへ積み込む場所までサバニを移動。ヘンサーも一緒に運んでいただきました。ありがとうございました!

・  ~日没 濡れたライジャケやセールを乾かしながら、ゆっくり休憩。
日が傾くと風もあり、すがすがしくて気持ちがいいので、陸送の準備もはかどりました。
気がつくと、テント等の片付けを終えた事務局の皆さんが、自分たちのサバニを西隣りの天然ビーチへ移動し、陸揚げ。残照の中にシルエットが浮かび上がり、「絵になる」景色。

・  19:00頃 本日分のサバニの陸送に大忙しの皆さんと、明日の陸送の打ち合わせ。
そのあと、シャワーを浴びて、宿の近くのお店で夕食。「中身汁(豚の内臓に薬味としてすりおろしたショウガを加えたスープ)」、旨かったです。

角田

サバニ・ヘンサー・チーム、「帆かけサバニレース in やんばる」参加報告

【4/24(土) 曇り時々晴れ、風強く肌寒い】

・  06:30 起床、07:00 朝食。
気分スッキリ。非日常に身を置いた時の、チョットした高揚感の様なものが・・・

・  08:00 大城造船で陸送準備開始。

・  09:30 サバニ陸送のトラック到着。ヘンサーを手際よく積み込んで、順風(ジュンプウ)、新風(ミイカジ)と共に名護へ向け出発。

・  12:00頃 名護市21世紀の森ビーチに到着。既に到着していた順風の金城さん、順風&新風のメンバーの皆さんにお目にかかり、ご挨拶。
昼食は、やっぱり、すば!

・  13:00~ 順風&新風のメンバーの皆さんに助けていただいて、ヘンサーを浜まで移動。本当にありがとうございました!
ヘンサーの組立&調整開始。今回は、帆の位置を、前回よりも約30cm後方へ移動してみることに。夕方、調整完了。
森さん、金城さんから、「有志による前夜祭」へのお誘いを受け、思わず「よろこんで!」と即答。

・  19:00頃 「有志による前夜祭」へ参加。海想、順風、新風、綾風(アヤカジ)のメンバーの皆さん(50名くらい)と会食。盛会!
途中で、各チームのメンバー紹介もあり、盛り上がりました。でも、泡盛の消費量がハンパじゃないので、ビックリ。
特大ジョッキ大のピッチャーに一升瓶の泡盛と水を入れてグルグルかき混ぜ、めいめいのグラスやジョッキにジャボジャボ注いで、「ハイ、どうぞ~」って、感じ。
明日がレース当日であることを思い出し、一次会でリタイヤ。有志(勇士?)は、さらに懇親を深め、午前3時過ぎに着艇したとか・・・

角田

ヘンサー・チーム、「帆かけサバニレース in やんばる」参加報告

【4/23(金) 雨、風強し】

・  11:00頃 糸満、大城造船へ到着。雨で準備もできず、大城さん&玉城さんと沖縄そば(すば?)を食べに出かける。

・  午後、「フーカキサバニ」事務局へ沖縄到着を連絡。サバニ陸送の日程を確認。

・  雨の中、レース・ゲレンデを確認するため名護へ移動。

・  15:00頃 名護市21世紀の森ビーチに到着。とても広いビーチ。
レース海面はリーフの影響も少なく、岸寄りのコースが設定可能。観客にとっても、楽しめそう。
本部湾は西風以外は陸に遮られて波が立ちにくく、、サバニは帆走り易い印象。

・  準備に忙しい「海想」の森さん、「フーカキサバニ」事務局の皆さんにビーチでお会いすることができ、ご挨拶。
「レース当日のお天気は、絶好ですよ!」と森さん、とても嬉しそう。

・  17:00頃 大城造船へ帰着。早速、大城さんと、オススメのお店で食事+オリオン・ビール+海人(泡盛)。
なんと、お店は開店3周年のお祝いで、「食べ放題、飲みホーダイで一人3,000円!」
明朝の陸送準備が脳裏をかすめ、おかげさまで何とか宿へ到着。爆睡、ZZZ・・・

角 田

帆かけサバニ・レースの案内が届きました。

第1回「帆かけサバニ・レースinやんばる」の案内がFAXで届きました。サバニ・チームヘンサーも参加できるよう検討したいと思います。ご希望の方はお知らせください。

第1回「帆かけサバニ・レースinやんばる」実施要項

日時 2010年4月25日 予備日5月2日

開催場所 沖縄県名護市21世紀の森ビーチ

参加費 クルー1名につき1000円

詳細はやんばるサバニ・レースのサイトをご参照ください。

サバニ・チームヘンサーの活動報告会

12月20日田尻マリーナで開催された忘年パーティの席上で、角田さんが4年にわたるチームの活動報告と、今後の計画の発表を行った。60名以上の参加者のほとんどはサバニを見たことがない人たちだ。しかしヨットとの共通点は多いので、理解は早い。

移転途中の海人工房を訪ねる

那覇へ戻る前に、上原謙さんをお訪ねした。サバニ好きにはたまらないお話が聞ける。

糸満の上原謙さんが自宅で開設していた博物館、「海人工房」が、糸満ふるさと公園内へ移転した。まだ展示品の移設は終わっていないとのことであったが、すでに地元小学校などからの見学日程が決まっており、忙しくしておられるところを、案内していただいた。
糸満海人が使用していた漁業用具を、これまで独力で収集してこられた努力には、本当に頭が下がる。海人文化を伝える貴重な資料の収集と活用を、個人の努力に任せておくだけでよいのだろうか。伝統的な行事の継承、文献資料の整備とともに、漁業用具は海人の生活を伝える大切な資料だ。

親しくしていた故上原初保が作ったサバニのユートゥイ(あかくみ)も、大切に展示されている。

サバニ・ヘンサーを糸満で整備

台風が過ぎて、もう青空が見える。崎山さんが那覇のわしたショップへ案内してくれた。ブクブクコーヒーはとても香り高い。

今までは沖縄へ来てもヨットの整備とサバニの準備に明け暮れていて、ゆっくりと那覇を見物する余裕がなかった。

糸満へ戻る。サバニ・ヘンサーは無事だった。しかし竹のバテンとブームに、黒カビが生えて無残な姿だ。カビを洗い落とし、防腐剤を塗布する。

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サバニ・チームヘンサー

青木ヨットスクール
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定休日 火曜・水曜(祝日除く)