サバニの新しい社会的価値
- 2009年 8月 26日
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サバニ、漁船からプレジャーボートへ
- 糸満で建造中のサバニ
- サバニを造る大工の大城清さん
- 南洋ハギで建造されるサバニ
- 帆走するサバニ・ヘンサー
- 沖縄の県花デイゴの花
- 古座間味ビーチのサバニ・ヘンサー
サバニは、沖縄固有の伝統的な小舟である。しかしサバニは伝統を受け継ぐだけの、過去の遺物となったのではない。漁労用の小舟から、プレジャーボートの一種へと、社会的役割が移行しているのだ。漁船としては、積載量の大きい和船が、すでに沖縄ではサバニに取って代わっている。
その反対に、プレジャーボートとしてのサバニ愛好者は、発祥の地である沖縄のみならず、全国に広がっている。サバニ・レースは、沖縄各地で開催されるようになった。
さらにまたサバニの持つ特性が、ヨットやボートに対して与えている影響も大きい。サバニの新たな存在価値が生まれてきている。
サバニ愛好者が、サバニの伝統や、古式という外形にこだわるのは大切なことである。また同じように、サバニの内面となる、舟艇としての優れた性能に注目したい。性能とは、スピード性、操縦性、凌波性、耐久性、コストパフォーマンスなどを言う。
サバニにだけではない。舟がそれぞれの用途に対して最高の性能を発揮するよう、造船技術者は乗り手とともに、常に伝統に改良を加えてきた。そして船型と材質改善の努力は、現在でも船匠と乗り手によって継続されている。日の目を見ることがないその努力に、心からのを敬意を捧げたい。
その結果サバニは、世界で最も優れた性能を有する舟艇の一つへと進歩した。サバニ発祥の地である糸満にとっては、世界に誇る宝物とも言えよう。
東アジア一帯の舟艇に、サバニの持つ優れた性能との類似性が認められることは、よく知られている。性能の類似性は、ヨット設計家である故横山晃が船型の比較分析を行い、明らかにした。詳しくは、サバニの性能と特性のページを、ご覧頂きたい。
しかし造船力学的な性能だけではなく、サバニを走らせるためのセーリング技術、ナビゲーション、使用方法などを、さらに改善して行くことが必要であろう。
このような全体的な努力が、沖縄だけにとどまらないサバニの新たな社会的価値を、高めることになるに違いない。
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